今日も寒いです。
午前中、看板制作の打ち合わせをしました。
打ち合わせといっても、大まかなデザインは決めてあるので、使用するシートの色とフォントについて話しました。
色は、このHPの黒に近い色。
真っ黒じゃない黒。
フォントはゴシック系だけれども、どことなく拘りのあるフォントを探しています。
僕は知らなかった事なのですが、通常のゴシックではなく、文字の角に少し広がりを見せるゴシックは、官公庁で使用していたそうです。
さすが看板屋さん、いろいろな事を知っているなと、思いました。
僕も、少しだけ文字の端々に広がりのあるフォントを探しています。
言葉で説明するのは難しいのだけれど、ただの角ばった文字ではないという事です。
フォントは大切です。
形而上学の話になってしまいますが、人間は、自分では解らない自分の気持ち、というものを生まれもって持っています。
どうしてこの文字はゴシックが良いのか、どうしてこの文字は明朝が良いのか。
赤ちゃんは、どうして笑顔や優しい声が好きで、鬼のような形相、怒った声、それらを嫌うのか。
自分では選択する事のできない〝共通のルール〟のようなものが、人間の心(精神の世界)の中に存在していて、それに則って生きています。
例えば、修学旅行生にスキーを教えている時に、僕はこんな問いかけをする事があります。
「幸せになりたい人、手を上げて」
恥ずかしそうにしてる場合は、「じゃあ、幸せになりたくない人」
暫くすると
「そんなの、みんな幸せになりたいに決まっているじゃん」
そう返事が返って来ます。
幸せの定義は難しいけれど、楽しい、嬉しい、ワクワクする、無我夢中、安心感、温かさ、そんな類の感情だと思います。
では、なぜそれを望むのか?
悲しいという感情より〝嬉しい〟という感情の方を選択するのは何故なのか。
脳科学でいうところの、未だに説明がつかない「クオリア」と似ていると、僕は感じています。
精神の世界は、どんなに科学が進んでも、決して数字や文字では表すことはできない。
次元が違うから。
感じるしかない。
人間だけでなく、総てが、幸せを望んでいます。
今日はもう一つ、仕切り用のカーテンです。
この前、いくつかサンプルを借りて来ました。
でも、思った通り、赤ベッチンしかありません。
この建物には、赤ベッチンが映えます。
こんな所も
こんな所も
僕は好きです。
この建物は、鉄筋コンクリート建てで、築五十年になりました。
あと五十年。
何とかして維持していきたいです。
これから五十年後、その時に、百年前のこの建物を、そのまま感じられるようにしたい。
インテリアショップを二ヶ所まわりました。
赤ベッチンにも色々あります。
直感で、この質感とこの色。
何となく決まったかな。。。
安いもののサンプルも、一応、取り寄せてもらうことにしました。
それでは、また明日☆